なぜ単独行(単独登山)をするのか?一人で山に登ること

あたりがぼんやりと見えてきた。
頭が痛い 体が動かない
ふと顔に手を当ててみると何か生暖かいものが
べっとりとついている。
あたりを見回すと、ガレ場で木など生えていない。
動こうとするが、足が動かない。。。
どうやら滑落したようだ。
必死で助けを呼んでみる。。。
「助けてー」。。。
と叫んだところで目を覚ました。
夢でよかった。。。
何で一人で山に登るのかってことを考えてみた
それは。。。
一緒に登ってくれる人がいないってこと。。
単純に言えば、その通りなんだけど。
登山を始めて、いろんな山に登っていくうちに毎回自分が変わっていく不思議な感覚になっていくんだ。
ひと山登るたびに、苦しくて苦しくて。
何で毎回こんなにつらいんだろうとか思うのは当たり前で、それは単独行でなくても同じこと。
なぜ山に登る?
- 一人での登山は危ない
- 経験者と登るべき
- ツアーに参加してはどうか
こういう意見はごもっともなんです。
しかし個人的には、単独行の良さや楽しさを捨てることは出来ないかも・・・
少なからずとも今の時点では。
山に登るってみんな誰でも同じだと思うんだけど、日常生活を離れ、自然を堪能したいからなんじゃないかなぁ。
単独行に関しては、周りからの中傷を覚悟していうなら・・・一人になりたいんです。
立ち止まって写真を撮ったり、色んなことを思い出して空を仰いだり・・・
自分が嫌になって、無理に追い込んでみたり・・・
困難な状況になった時に見る、意外な自分にびっくりしたり・・・
毎回、新しい自分に出会えるんです。
泣きたくなったら山に来い じゃないけど、下界でしんどくなったら山に行く。
自分探しの登山。。。
山にとりつかれていく自分
ある時、自分自身がすごく嫌になって、何もかも全てから逃げ出したいって思う日々が続いた。
そんな時、人によっては違うんだろうけど自分自身を攻めるようになり精神面だけではなくて、肉体的にも追い詰めたくなるようになったんだ。。。
そんな時、あるきっかけで初めて山に登った時に「これだ!」と思った。。。
登山ってこんなに苦しいものなんだ、今の自分を追い込んでいくのは登山しかない。。。
それからというもの、がむしゃらになって登った。。。というより登らなくちゃいけないんだと自分に拍車をかけていく。。。
無我夢中で登山の本を読み漁り、知識や道具を試行錯誤しながら集めていったんだ。
そのうち登山の本を読んだり、道具を集めたりすることが凄く楽しくなっていく自分に気が付いて、山に登ることの喜びを知るようになっていった。
単独行(単独登山)の危険
最近は登山ブームで、山の日なんかもできて有名なアルプスなどでは、ここが標高3000メートルなのかと疑うような人混みでびっくりしますね。
深田久弥の「日本百名山」は登山者のバイブル的存在でブームに拍車をかけているみたいです。
ちなみに僕は「孤高の人」「単独行」の加藤文太郎が好きです。
彼の生まれ故郷の兵庫県浜坂にある「加藤文太郎記念館」に行ってきました。
全国から多くの人が訪ねています。
登山の危険というのは、単独行者だけではなく登山者全体に言えることで、里山のような低山であれアルプスのような高山であれ、ちょっとした油断で死を招くような事故につながります。
- 滑落
- 道迷い
- 病気
- 動物・人に襲われる
これらは最低限の装備等が備わっていて登山経験のある人に関して言うと、単独行とパーティーとの危険度の違いは、各場面で近くに助けてくれる人がいるかいないかというリスクではないでしょうか。
初心者用の登山本には必ず危険に対する注意や、装備、遭難保険等について詳しく書いてあります。
つまり、自分の身は自分で守れです。
山小屋に泊まると、「あの山は登った」「こんな危険な山にも登った」などと話されている方が多くいます。
でも実は、事故はベテランほど多いんです。
自分に対するおごりが最悪の事故を招くんです。
でも僕は大丈夫。。。
なぜなら、チキンだから。。。
加藤文太郎も最後に単独行だったら助かっていたかも。。。
皆さんも臆病者になって、登山を楽しみましょうね!
最後までお付き合いくださってありがとうございました。
僕はチキンなんです。
aki